2004年 10月13日 作成
草木も眠る丑三つ時とはよく言ったものだ
真夜中、時代は違っていてもこの時間田舎のせいもあるが本当に静かだ。
季節柄虫の鳴き声はするが、耳に入ってくる音はそれだけだ。
月の半分はこの真夜中に帰宅するので、
人々が寝ている独特な世界をいっぱい感じることが出来る
自分はこの生活を長く続けている。仕事柄しかたないのだが
若かった頃は、仕事が終わって食事が出来るお店をよく探し回った物だ。
今ほど真夜中開いているお店がなかったので、本当にあちこち探し回った。
あるラーメン屋さんに入ったとき、夜の仕事をしている女性たちが
仕事明けで 食事をしに来ている光景を見たことがあった。
独特の雰囲気で、夜の顔なんだなぁってなかなかいろいろ自分自身楽しんだものだ
子供の頃寝付けない夜中、怖くてさらに寝ることが出来なくなったとき
国道を走るトラックの音に慰められたものだ
夜中だから少し離れた国道のトラックの音でもかすかに聞こえてくる
今起きているのは自分だけじゃないんだ。あのトラックの運転手も今この時間起きていてトラックを走らせている と この時間に起きているのは自分だけじゃないんだ と
だから真夜中の時間って嫌いじゃなかったりする。
今自宅に帰り辺りは皆寝静まっていて、起きているのは自分だけ
テレビをつければ人の声が聞こえるが、
夜中にテレビをつける習慣はないのでテレビはつけない
PCの電源を入れる
排気ファンとHDDの音が響き渡る。
プログラムがロードされディスプレーに表示されるが すべて無機質なもの
人間の温かみはいっさい感じられない
人間の命令通りに動くが、それ以上のものは何もない
メールソフトを立ち上げる。コンピューターは人間の命令を実直に遂行してくれる
指定されたサーバーにアクセスして新着電子メールを確認し、その存在があれば
そのメールを自分のコンピューターにダウンロードし、
メールサーバーにダウンロードしたメールの削除コマンドを送信する。
一連の操作を正確にやり遂げてくれる。無機質に
送られてきたメールの中に、彼女のメールが入っていた。
送信時刻は昼間になっている。彼女は昼間メールを書いて送ってくれたのだ。
彼女は当然今の時間は寝ている。
そのメールを開いた瞬間、無機質のPCやモニターは無機質ではなくなった。
人間の温かみを運んでくれるメッセンジャーとなり、
ひとりぼっちの真夜中はひとりぼっちではなくなった。
モニターに映し出される文字は、感情の表現 その人の思いが伝わってくる
0と1しかないコンピューターと0と1の間にたくさんの数字がある人間の融合
真夜中の時間 そんなに嫌いではない
真夜中の電子メール